認知行動療法って何?慢性の腰痛に効果があるって本当?

認知行動療法って何?慢性の腰痛に効果があるって本当?

  • 2019年2月18日
  • 2019年3月15日
  • 健康/体
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こんにちは、森の熊♂です。

皆さんは「認知行動療法」といった言葉を聞いたことがありますか?

 

…認知症の方の症状を軽くする治療法???

字を読むとそのような治療の事だと思われる方もいらっしゃるようですね。

 

私の関わる患者さんやご家族に説明する時にもそのように勘違いされている方が多くいらっしゃいました。

ですので、今日は慢性の腰痛症などの治療の時に用いられる「認知行動療法」というものについてお話をしていこうと思います。

 

認知行動療法とは?

認知行動療法を一言で説明するならば「病気に対する適切でない認知を患者さんの行動を通じて修正していく方法」の事を言います。

 

説明が分かりにくいかもしれませんので、実際にあった出来事を1つ書かせてもらいます。

こんな事がありました。

 

ある慢性腰痛の患者さんに1~10のメモリを指さして痛みを表してもらいました。

(1があまり痛くない、10がこの世で一番痛い痛みとする)

 

その方は1ヵ月前に検査した時は7を指さし、1カ月後に検査する時は5を指されました。

その方は日常生活の中でも1カ月前には腰の痛みで10分も立っておけなかったのですが、1カ月後には出来なかった家事も少しずつ行えるようになっていました。私の目線から見れば目に見えて回復されていました。

 

ですが、1ヵ月後の検査の日に「痛みは全然変わっていません」と言われたのです。

 

この場合、検査の結果は痛みが減っていると判断出来ますし、周りからすれば本人が良くなっているのは明らかでした。ですが本人は1カ月前に指したメモリを忘れていて、この患者さんにとっては「一切良くなっている様に感じていない」のです。

 

こういった出来事は少なくありません。慢性的な腰痛が出ている方というのは日常生活の中では常に痛みがあり、日によっても増減する事があります。そのため、1ヵ月前にどのくらい痛かったのか?といった質問をしてもはっきりとした痛みの度合いが分からないのです。

 

症状は改善しているはずなのに、本人が以前の痛みの度合いを忘れてしまっている事によって、「今、痛みがある事」に対して過敏になっている状態です。

 

できない事ばかりに意識を向けるのではなく、できた事に意識を向け1つ1つの進歩を正当に認めていく事が大切になります。

これが「認知行動療法」です。

実際にあった他の例

もっと細かく実際に私が関わった方を例に出してお話をしていこうと思います。

 

腰痛が慢性化して生活に困っている中年男性の患者さん(Aさん)がいて、Aさんは5年前に落とした荷物を拾おうとした時にぎっくり腰になり、かかりつけのお医者さんから「背骨の椎間板(クッション)が少し傷んでて少し飛び出している(ヘルニア)」と言われました。

 

インターネットの掲示板に「椎間板がずれる事で腰が痛くなる」という書き込みがあるのを見て「安静にしていないといけない。体を動かすと自分の椎間板もずれて痛くなる」と思い込むようになってしまいました。

 

また、痛み止めの薬を常に持ち歩き、痛みが強くなりそうだと不安になる時にすぐ服用するようになってしまいました。

 

 

このAさんは明らかに自身の腰痛に対する認識が誤っています。

これらの誤った認識を正しい知識に修正していくことがとても大切です。

 

今回の内容であれば

  • MRIで見られる中年の椎間板の変性はよく見られるもので腰痛に直結しないものだという事
  • 体を動かすことが必ずしも腰痛を悪化させるわけではないという事
  • 痛み止めは腰痛の予防にはならないという事

 

これらの事がAさんの身体で起こっている正しい認識であり現実です。ですが本人は、痛みが出そうだという恐怖から間違った思い込みを起こし、間違った対応をとってしまうのです。

 

このような場合、自身の腰痛に対する正しい知識だとAさんに理解し不安を少しでも和らげてもらい、認知過程の問題を修正していく。そして過剰な恐怖や破滅的な思考から抜け出してもらう必要があります。

 

効果はあるの?

認知行動療法の効果を示す報告は数多くあり、今では腰痛診療ガイドラインでも推奨されるようになっています。腰痛診療ガイドラインというのはお医者さんが腰痛治療をするうえで指標となるお医者さんの教科書のようなものです。現在はこのガイドラインに沿って治療をする事が当たり前となっており、このガイドラインで推奨されるという事は、エビデンス(科学的根拠や裏付け)がしっかりと出ており、効果の出やすい治療内容だとお墨付きをもらっている治療といえます。

 

いかがでしたか?

今回は「認知行動療法」についてお話しさせていただきました。

今回お話しした様に、「認知行動療法」は昨今高い治療効果が注目されている治療法の1つとなっています。

ですが、慢性の腰痛であっても、生態学的因子(体の機能的な)問題を無視せず、両方の側面からアプローチする必要があるという事は忘れてはいけません。

 

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