From;もりかずま
日曜日の夜と言ったら、あなたは何をしている事が多いですか?
私の家では、妻が必ずと言っていいほど、テレビの「サザエさん」を点けています。
私はあまりテレビを見ない人なのですが、毎週「ちびまる子ちゃん→サザエさん」の流れで妻と息子がテレビを見ているので、たまに私も一緒に見る事があります。
「サザエさんの世界は平和やなー」と思って、何気なく見ていたのですが、サザエさんの途中で西松屋のCMが流れていたんですね。
西松屋はベビー用品や子供服等のお店なのですが、子供さんがいる家庭では知っている人も多いでしょう。
値段がめちゃくちゃ安くて、一般家庭をターゲットとして大当たりしているメーカーです。
我が家もめちゃくちゃお世話になっている西松屋。
息子のオムツや手拭きなどの消耗品は殆ど西松屋で買っている位、我が家はヘビーユーザーです。
その西松屋がサザエさんを広告に使っているのは流石だなと感じます。
テレビは広告媒体です。
企業が提供するCM料で番組が出来ています。
だから、サザエさんの番組でも、ちびまる子ちゃんの番組でもCMが流れるわけですよね。
企業としてはテレビを見ている視聴者に向けてCMという広告を見せています。
だからこそ、高視聴率の番組はCM広告の効果が高く見込まれて、企業が番組に払うCM広告料は高くなりますし、逆にローカルな番組はCM料は安くなる傾向にあります。
サザエさん、もちびまる子ちゃんも、YouTube等が出てきたことにより、以前より視聴者は少なくなったかもしれませんが、今でも子供がいるご家庭では見られる傾向がありますよね。
というか、むしろ、ほとんどこの番組を見ているのは、子供がいる家庭でしょう。
という事は、西松屋からしたら、自分のターゲットとなる、自社の商品を買うターゲット層の家庭が、サザエさんを見ているのです。
だからこそ、CM広告費をサザエさんやちびまる子ちゃんのある時間帯に集中して投資し、
その番組のスポンサー企業となっているのでしょう。
私達起業家・経営者は、この様に消費者の目線だけでなく、上手く行っている売り手(企業)側に立って、モノを見る癖をつけると新たな学びを得れる事があります。
上手く行っているこの企業は、
・なぜこの番組に広告を出しているのか。
・なぜこの内容の広告を出しているのか。
・この広告のターゲットは誰なのか。
・この広告の目的(行動喚起)は何なのか。
これらのポイントを見て考えてみると良いでしょう。
西松屋は自分たちのターゲット層に効率よく自分のCM広告を見てもらうようにサザエさんのスポンサーになっているわけです。
これが、全然関係ないターゲット層が見る番組のCMだったらどうでしょうか?
同じCM広告費を掛けたとしても費用対効果は下がるでしょう。
これが西松屋のテレビ戦略なんですね。
さて、今回、私はサザエさんを見て、西松屋の戦略を学んだわけですが、
「そうかそうか、なるほど西松屋はそうやっているんだ」で、終わってはいけないんです。
ココからあなたは、では、自分のビジネスではどうすればより上手く行くだろうかと考える必要があります。
「より広告の費用対効果を上げるにはどうしたらいいだろうか」
と、考えなくてはいけません。
あなたの見込み客が居る場所はどこでしょうか?
そして、あなたの見込み客はどんな事をしているのでしょうか。
これらを考えれば「どこ」に「どんな広告」を出せば、更にあなたのビジネスは伸びていくのか、が見えてくるかもしれませんよ。
―もりかずま