From:もりかずま
あなたは、好きなコーラはありますか?
これを見ているあなたは、もしかしたらコーラは飲まないという方かもしれませんが、ちょっとおもしろい研究結果を見つけたので、シェアしたいと思います。
昔、アメリカで行われた調査なのですが、街中で、100万回もの試飲を行い、コーラの味についての調査が行われました。
調査の方法は簡単で「何のコーラか」が分からない状態でコーラを2つ用意してしました。
そして、
「どちらのコーラが美味しかったですか?」
と聞いたのです。
シンプルですよね?
この調査で比較されたコーラは、
・コカコーラ
・ペプシ
・ロイヤルクラウンコーラ
の3種類でした。
そして、
1.ロイヤルクラウンコーラVSコカコーラ
2.ロイヤルクラウンコーラVSペプシ
で比較してもらったのです。
そうすると、
1.のテストでは、ロイヤルクラウンコーラの方が美味しいと答えた人は57%
2.のテストでは、ロイヤルクラウンコーラの方が美味しいと答えた人は53%
だったそうです。
つまり、この3種類のコーラで飲み比べた時に、美味しいと感覚的に思われたのは、
「ロイヤルクラウンコーラだった」
という事です。
ですが、実はこの調査には続きがあって、これをラベルが見える状態で好きなコーラを選んでくださいと言うと、コカコーラを選んだ方が多かったらしいのです。
つまり、ラベルが分からない状態では、ロイヤルクラウンコーラが一番美味しいと思っていたのに、ラベルを見た時になぜか
「ロイヤルクラウンコーラよりもコカコーラを選んだ」という事です。
これって不思議だと思いませんか?
ここで考えて欲しいのは、100万人中、60万人もの人がコカコーラやペプシよりロイヤルクラウンコーラが美味しいと言っているのに、それでもロイヤルクラウンコーラを選ぼうと思わないのは、そこに何かが起きているはずなのです。
これがブランディングの効果です。
実は、コカコーラ対ペプシでも、同じような事がありました。
どちらが美味しいかを選んでもらうブラインドテスト(メーカーが分からない様にして試飲させるテスト)では、ペプシがコカコーラに勝ちました。
ですが、それがコカコーラ対ペプシと分かるようにしてテストすると、今度は65%もの人がペプシよりもコカコーラを好みました。
私達はラベル、つまりブランドを飲んでいるのです。
実際にそれが何なのかが分かると、私達の脳の中の快楽中枢が働き出し、認識に影響を与えるのです。
「より美味しい」つまり「機能的価値が高い」はずのロイヤルクラウンコーラよりも、もっと「美味しくない」コカコーラが売れている、、、
これは完全に「感情的価値」を上げているから起こる事です。
この事実は私達が感情でモノを買うという証拠でもあります。
だからこそ、マーケティングが必要なのです。
これは別に大企業だからではなく、中小企業でもとても大切な考え方です。
マーケティングとは、市場があなたの商品やサービスを欲しくなるように持っていく事です。
あなたのビジネスでも、お客さんへの感情的価値を高める様にして行きましょう。
そうすれば、コカコーラの様に、機能的価値が高い競合が出てきたとしても、圧倒的に負けないビジネスが出来上がりますよ。
では、共にあなたの望む未来へ
―もりかずま