From:もりかずま
先日、熊本の阿蘇にあるトロッコ列車に乗ってきました。
あなたは阿蘇をご存知ですか?
阿蘇は日本一のカルデラがあり、自然豊かな山岳地帯です。
日本一のカルデラは9万年前に火山が噴火した時にマグマが無くなった事で陥没して出来るモノらしいのですが、専門家の話によると噴火した9万年前は、今の北海道まで火山灰が届く程の大きな噴火が起こったと言われています。
そして今、阿蘇は火山の噴火警戒レベルが3になり、一部入山規制がされています。
そのせいかは分かりませんが、思ったよりも道中の車は空いていました。
でも、言い換えれば今の阿蘇は一番パワーがある時期かもしれません。
阿蘇にはパワースポットも多く、そういった所が好きな方は、今の時期に阿蘇に行くのは特に良いみたいすよ(^^)
南阿蘇鉄道という路線を使ってディーゼルの観光列車(トロッコ列車)が走ります。
片道20分程度の線路を往復し、1時間弱の列車の旅です。
息子も観光列車に乗るのは初めてで、やや緊張した顔をしていましたが、途中から大はしゃぎに変わっていました。
でも、我が家で一番喜んでいたのは実は妻で、妻はそういう観光列車が好きみたいで、2年程前に鹿児島の玉手箱という観光列車に乗った時もかなりテンションが上がって喜んでいたのを思い出しました。
私にとって家族との時間は非常に大切にしている事ですし、妻と息子が喜んでくれたので今回の阿蘇の旅は成功でしたね(^^)
さて、このトロッコ列車にも学ぶべきところがあります。
この路線、実は熊本地震の震災で今使えなくなっている路線の一部、使用できる区間を使って走っている観光列車になります。
他の観光列車の線路と違い、この線路は(今の時期は)トロッコ列車しか走らない区間だそうです。
この様に、使えなくなった路線を再利用してビジネスをしているんですね。
阿蘇は非常に自然豊かで良い所ではありますが、逆に言えばめちゃくちゃ田舎なんですね。
ココに普通の列車を走らせても、生活利用者などでの収益はたかが知れています。
ですが、それに観光という新たな魅せ方をして、田舎という部分をあえて「非日常」というブランドにして観光客に打ち出しているんです。
その結果、通常であれば大人1人400円くらいの運賃の距離であっても、1500円くらいの約3倍もの料金設定が可能になりますし、それで集客をする事が出来ているのです。
生活で使う普通の電車も、観光列車も、走らせるのにかかるコストは、ほぼ一緒ですよね。
でも、魅せ方を変える事で、同じような事の価値が跳ね上がります。
値付けは、人件費がいくらで原材料費がいくらだから、それにいくらか上乗せして「この金額!」としている訳ではありません。
値段と言うのは、どれだけの価値を顧客に提供できるかで決まります。
今回のトロッコ列車の場合は、その観光列車で楽しませてもらえるという「付加価値」が、通常の電車の3倍ほどの値段でも、満員御礼を生み出せているという事です。
今回の家族旅では、楽しみと、新たな学びを得る事が出来ました(^^)
P.S
阿蘇は個人的に何度行っても飽きません。
熊本にお越しの際は、是非阿蘇の非日常感も体験してみてはいかがでしょうか?