From:もりかずま
先日実家に行った時、父が腰に手を当てて、「イタタ」と階段を降りてきました。
父が、
「最近ずっと腰が痛くてね、、、腰が結構硬くなっている感じがするから、揉んでもらうと良いんだよね」
と言ってきました。
どうやら私にマッサージしてくれと副音声で言っている様です(^^;
私はコンサルタントとして独立する前は、整形外科でセラピストとして10年以上リハビリに携わってきました。
もちろん腰痛治療についても詳しいので、少し父の腰痛に対して施術をしてあげる事に。
いくつか検査をしてみると、結論から言うと、父の腰痛の場合は、太ももの前の筋肉が硬くなる事で腰痛が悪化している状態になっていました。
つまり、こういう事です。
①太ももの前の筋肉が硬くなる
↓
②骨盤が前傾(前に傾く)する
↓
③股関節を後ろに伸ばしにくくなる
(可動範囲が狭くなる)
↓
④歩くときに歩幅が狭くなる
↓
⑤かばうために反り腰になる
↓
⑥腰の周囲の筋肉と椎間板(背骨の間のクッション材)に負担がかかる
↓
⑦腰痛が起きる
※人によって腰痛のタイプは違いますのでご注意ください。全ての人がこのタイプと言うわけではありません。
ですから、このタイプの腰痛を治す為には、太ももの前のストレッチが必要になるのですが、父自身は腰痛治療に関して素人なので、もちろん太ももの前の筋肉が短縮した事が腰痛の原因になっているなんて、全く思いがけもしなかったんですね。
だから、実際に痛みがある部分、つまり腰を揉みほぐせば、この痛み(問題)は解決すると思っていたのです。
こういった状況って実は起業家や経営者の方が集客や販売戦略で陥りやすい間違いでもあるんですよ。
例えば、先日面談をした経営者さんで「FB広告を出しているけど、新規顧客がなかなか獲得できない。当たりの広告媒体を見つけるのが私のビジネスの問題だ!」とおっしゃっていた方がいらっしゃいました。
ですが、よくよく話を聞いて数字を見てみると、広告の反応率は十分だったのですが、その後の「販売ページ」で離脱されていたのが分かりました。
つまり、売る為の「ランディングページ(LP)の成約率の低さ」がその方のビジネスの本当の問題点だったんですね。
他にも「新規顧客を獲得する事が私の問題点です」と語っていたある起業家さんは、よくよくお話を聞くと、実はリピートの仕組みが無く、顧客生涯価値(LTV)を伸ばす事が全く出来ていなかった事が本当の問題点となっていた、、、という事もありました。
つまりこの方の場合は、一番お金も時間もかかる「新規獲得」の部分だけに一生懸命になっていて、一番利益が伸びる、とても大切な部分に全く時間も力もかけずに、そっくりそのまま、勿体ないスルーをしていたのです。
この様に、ある程度長くビジネスを行っている方であっても、自分のビジネスの事になると本当の原因が分からないものなんです。
少し歩くと息があがるから年かな?なんて思っていたら、健康診断で実は心臓病でした、、、なんて事もあるかもしれません。
こういう事って本当によくあります。
今あなたのビジネスで起こっている問題(症状)が本当の問題点(原因)かは、しっかりと判断が出来る人に確認してもらう必要があります。
身体の不調の場合であれば、信頼できるお医者さんが必要でしょうし、ビジネスなら信頼できるマーケティングコンサルタントが必要です。
「自分の体の事は自分が一番よく分かっている」と言う人、いますよね。
でも、そういう人ほど医師のアドバイスを聞かず病状は悪化していますよね。
マーケティングも一緒です。
「自分のビジネスの問題点は自分が一番よく分かっている!」と思われた経営者さん。
勿論それは「あっている」かもしれません。
ですが、、、本当にそうなのかは、ぜひ客観的にアドバイスしてくれるプロに見てもらって下さい。
それがあなたのビジネスがさらに飛躍する事への近道になるはずですよ。
―もりかずま